- ゴルフ経営原論
- 目 次
- INTRODUCTION
- 第一部 ゴルフビジネス
- 要 綱
- 第一章
マーケティング - 第二章
プロモーション - 第三章
インストラクション - 第四章-1
経営マネジメント - INTRODUCTION
- -1 プロスタッフのチーム
マネジメントと経営効率 - -2 プロスタッフの競争原理と
共通目標達成意欲 - -3 目標と情報を共有する
ネットワークシステム - -4 継続的に顧客満足を求める
SQCシステムの基本原則 - -5 ITネットワーク時代の
共通ソフトプログラム - -6 損益分岐点管理による
費用効果と価格戦略 - 第四章-2
施設マネジメント - 第五章
ビジネスポリシー - 第二部 ビジネスマネジメント
THE GOLF FUNDAMENTALS
- ゴルフ経営原論 第一部 ゴルフビジネス -
INTRODUCTION
Sec.3 -6 | ジュニアスクール&クラブ の計画と運営 |
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人や組織がビジネスを続けるのに、人や組織が持つパフォーマンスを効率的に引き出して結果を出すことを経営マネジメントという。ピーター・ドラッカーによれば「組織は平凡な人に非凡なことをさせる機構」であるという。確かに私たちの殆んどは特別な身分や才能を持ち合わせることなく、少しでも良い結果を出そうと汗を流すものである。一滴の汗が二粒以上の糧を生み出してくれたら、二人の力が三人以上の力になってくれたらと願いつつ汗を流し続けている。
人は神から多くの潜在能力を授かって生まれながら、その殆んどを使いきることなく終らせているという。平凡な人に授かった非凡な潜在能力をパフォーマンスと呼ぶならば、そのパフォーマンスを効率的に引き出すシステムをマネジメントといい、科学的に行うことをマネジメント・サイエンス(経営科学)という。
マネジメント・サイエンスは多くが語られている割に実際は余り実行されていない。多くの書籍が出回っているものの、意義や機能を解説するばかりで実践的方法論を提案するものが少ない。ましてゴルフビジネスに関するマネジメントサイエンスは理論的にも体系的にもまとめられたものは何もない。だからゴルフビジネスにマネジメント・サイエンスを導入することはチャレンジでありイノベーションなのである。
経営戦略に従って計画的に目標を達成する方法をマネジメントシステムという。マネジメントには基本方針、実施計画、達成目標、評価分析が不可欠であり、スタッフとチームの連帯意識及び共通目標に対する達成意欲の高揚が重要な要件となる。本稿第三章で見たように、グループで学ぶことによってグループダイナミックス効果が生まれて驚くべき学習効果が得られる。またゴルフ基礎原論で見たように、本来個人競技とされるゴルフゲームにおいてもスクランブルゲームのようなチーム競技では、チームひとり一人のパフォーマンスが発揮されて驚異的な結果が生まれる。
経営やビジネスの領域においても科学的なマネジメントシステムを導入することによって、個人の力では到底及ばぬ集団の力が働いて大きな成果が生み出されることが多くの実績から立証されている。
組織から個人の時代といわれる現代社会で急速にマネジメントが叫ばれるようになった背景には、グローバル社会という巨大組織の中で個人や零細組織が如何に脆弱であるかを痛切に感じるからではないだろうか。グローバル社会では情報通信革命が急速に進んでいる。確かに個人の存在はミクロ世界の一細胞のように矮小である。しかしIT社会は、その細胞を大きく増殖する技術を開発し細胞と細胞をネットワークして無限の広がりに展開するシステムを構築した。まさに科学の発達でありマネジメントサイエンスの進化である。ゴルフビジネスの世界にもイノベーションが起きたのである。
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